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年賀状の由来(日本の伝統と文化)

2012-12-08

もう皆さん年賀状を書き始めておられると思います。まだ、これからという方もいらっしゃるとは・・。現在は、メールが全盛の時代です。こんなときだからこそ、お世話になった人へのあいさつに年賀状を出すと効果があります。パソコンで自作するのも良いと・・ただ印刷のまま出すのではなく一言、手書きで添えたほうか良い思います。

年賀状の由来は〝年始の挨拶回り〟が姿を変えたものです。
日本では古くは平安時代から明治時代にかけて正月の1日から15日までの間、主君や父母、親戚、お世話になった人に対して年始の挨拶に回ることになっていました。ところが交際の範囲が広がるにつれて、遠くで挨拶に行けない人に年始の挨拶を書いた手紙を送るということが始まりました。
最初は新年になった1月2日の書初めの日に書状を認(したた)めていたようです。

その後、明治4年(1871年)に郵便制度が発足し、明治6年(1873年)に全国一律料金の葉書が発売されることになり、この制度の定着と日本に古くからあった「年賀状」の伝統とが結びつくことになったのです。当初は、上流階級や知識人が和紙などに書いた年賀の言葉を封書で送っていましたが、はがきが普及するにつれて、これが主流になりました。そして、賀詞と名前だけでも成り立つ賀状は、誰でも簡単に書くことができるため、一般庶民にも身近な存在になっていきました。

ところが、数が増えすぎて処理できないという困った問題が起こってきたため、明治32年(1899年)に年賀状は特別扱いとなり、前年に出したものが元日に届けられるようになったのです。
 一時、この制度は中止されていましたが、戦後の昭和24年(1949年)年玉つき年賀はがきが発売されると、爆発的な勢いで日本全国に広がり、ついに平成16年には発売枚数が44億超とピークを迎えました。その後、インターネットや携帯端末の普及に伴い、年賀状の発行枚数も減少傾向にありますが、今年も国民一人あたりでは16通の年賀状を出していることになるようです。

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